マットレスの密度30Dとはどういう意味?長持ちするマットレスの見極め方

マットレスの耐久性や寝心地に大きく関わるのが密度(D:デンシティ)。特にウレタンフォームの品質を示す指標のひとつです。

密度「30D」は、特に品質が良いわけでなく、かといって低いわけではないといった中間程度の数値です。この記事では、密度30Dの意味や、長持ちするマットレスを選ぶためのポイントについて詳しく解説します。

目次

マットレスの密度30Dとは₋どういう意味?

マットレスの密度「30D」とは、ウレタンフォームの素材の密度を示す数値です。密度は主に耐久性や寝心地に関わり、30Dはその中でもバランスが取れた数値とされています。具体的になにを意味しているのか、詳しく見ていきましょう。

「D」はDensity(密度)の略でウレタンフォームで使われる指標

マットレスに使用される「D」とは、Density(デンシティ)の頭文字で、密度を意味します。主にウレタンフォームにおいて、この指標が使われています。ウレタンの密度が高いほど、素材の内部に含まれる気泡の割合が少なく、より詰まった構造を持っているということです。つまり、密度が高ければ高いほど、マットレスがしっかりとしたつくりであることを示しています。

30Dは耐久性と価格のバランスが良い数値

一般的に、30Dの密度はマットレスの耐久性と価格のバランスが非常に良いとされています。30Dのマットレスは、耐久性がありながらも比較的手頃な価格で手に入れることができ、長期間にわたって使用できる可能性が高いです。そのため、コストパフォーマンスを重視する方にはおすすめの選択肢と言えるでしょう。

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密度が高くなると素材使用量が多くなるため、価格も比例して上がっていきます。

30D以上だとさらに寝心地が安定する

30Dのマットレスは十分に快適な寝心地になり得ますが、さらに快適さを追求する場合は、30D以上の密度を検討すると良いでしょう。密度が高くなるほど、マットレスが体をしっかりとサポートし、寝心地の安定感が増します。また、高密度のマットレスはへたりにくいため、長期間にわたり快適な寝心地を維持できます。

高反発ウレタンだと最大50~60D、低反発ウレタンだと100Dという密度の商品も存在します。

マットレスの密度は耐久性と寝心地に関わる?

密度がマットレスの耐久性と寝心地に直接関係していることは確かです。しかし、密度が高いからといって必ずしも寝心地が良いというわけではありません

密度が高いほど耐久性が向上する

密度の高いマットレスは、長寿命になる傾向です。密度は耐久性や寿命を示す指標として使われ、密度が高いマットレスはへたりにくく、長期間使用しても形状を維持しやすいとされています。そのため、耐久性を重視する方には、密度の高いマットレスを選ぶことをおすすめします。

密度別の寿命を確認する

密度と寝心地の関係は間接的

密度と寝心地には、密接な関係がありますが、それは間接的なものです。密度が高いほどマットレスがしっかりと体を支える傾向にありますが、寝心地の感じ方は個人の好みによる部分も大きいです。柔らかめの寝心地が好きな方には、高密度のマットレスは硬すぎると感じることもあります。そのため、自分に合った寝心地を見つけることが重要です。

密度が低いと早くへたりやすい

密度が低いマットレスは、比較的早くへたりやすい傾向にあります。具体的には、低密度のマットレスは使用開始から数年で体の重さによる圧力に耐えきれず、凹みやすくなります。このため、長期的に使用する場合には、密度が高いマットレスの方が結果的にコストパフォーマンスが良くなることが多いです。

マットレス密度別:耐久性(寿命)の違い

マットレスの密度によって、その耐久性には大きな差が出ます。ここでは、密度別にどのくらいの耐久性が期待できるのかを解説します。

20D以下:1〜2年程度の耐久性

密度が20D以下のマットレスは、耐久性が低く、通常1〜2年程度の使用が限界です。このタイプのマットレスは比較的安価ですが、へたりが早いため、頻繁に交換が必要になる可能性があります。短期間での使用を想定している方に向いている選択肢です。

30D:5〜8年の耐久性

30Dの密度を持つマットレスは、5〜8年程度の耐久性を持っています。このため、長期間使用できるにもかかわらず、価格がリーズナブルに設定されていることが多く、コストパフォーマンスが高いといえる価格帯です。特に、適切にメンテナンスを行うことで、さらに耐久性を延ばすことが可能です。

40D以上:10年以上の耐久性

密度が40D以上のマットレスは、非常に高い耐久性をもっており、10年程度使用できることが多いです。長い期間使っていてもへたりも少ないため、しっかりとしたサポート性を持続できます。価格は高めですが、長い目で見れば投資する価値があるといえる密度です。

50D以上も10年以上の耐久性を持ちます。理論上は40Dよりも長い寿命を持ちますが、実際は使用環境などの影響があるため、長くても10~12年でしょう。もちろんさらに長く使える場合もあります。

マットレス密度別:寝心地の違い

密度は寝心地にも影響を与えますが、個人の好みや体型によって感じ方が異なります。ここでは、密度別にどのような寝心地が得られるかを、参考程度にごらんになってみてください。

20D以下:柔らかすぎてサポート性が弱い

20D以下の密度のマットレスは、非常に柔らかい寝心地で、体を十分にサポートする力が弱いです。このため、長時間寝ていると体が沈み込み、腰や背中に負担がかかることがあります。軽い体重の方や短時間の使用には適していますが、長時間の睡眠には不向きです。

30D:適度な弾力で体を支える

30Dのマットレスは、適度な弾力性を持ち、体をしっかりと支えることができます。このため、多くの人にとって快適な寝心地を感じやすいバランスの取れた密度です。硬すぎず柔らかすぎないため、どんな体型の人にも対応しやすい特徴があります。

40D以上:もっちり感のある寝心地でしっかりしたサポート

密度が40D以上になると、もっちりとした寝心地かつ、しっかりと体を支えるサポート力があります。このタイプのマットレスは、体圧分散に優れており、特に腰痛や体の痛みを軽減したい方におすすめです。高いサポート力が必要な方や、硬めの寝心地を好む方に適しています。

密度以外で長持ちするウレタンマットレスを見極めるポイント

密度だけでなく、他にもマットレスを長持ちさせるためのポイントはいくつかあります。

ウレタンの復元率が高いものを選ぶ

ウレタンの復元率が高いマットレスは、長期間使用しても形状を維持しやすくへたりにくいです。復元率は「○○%」と表記されている数値のこと。復元率が高いということは、使用後に体が乗った部分がすぐに元の形に戻ることを意味します。耐久性の高さを重視する方は、最低でも96%以上の復元率を明記しているマットレスを選んでみてください。

厚みが十分にあるマットレスを選ぶ

マットレスの厚みも耐久性に影響します。特に厚みがあるマットレスは、体をしっかりと支える力が強く長期間使用してもへたりにくいです。薄いマットレスは短期間でへたりやすいので、少なくとも20cm以上の厚みがあるものを選ぶと良いでしょう。

まとめ

マットレスの密度30Dという数値は、耐久性と価格のバランスが良いことから一番需要が大きく、市場に出回っている商品が多い数値でもあります。

当ページで紹介したとおり、マットレスの密度は寝心地や寿命に大きく関わります。密度が高ければ、寝心地が良くなり寿命も長くなる反面、価格が比例して上がっていくため、何を重視するかで選ぶ密度も変わるでしょう。

また、密度以外にもウレタンの復元率やマットレスの厚みは、マットレスを選ぶ上で重要なポイントです。長く快適な寝心地を維持できる特徴を求めるなら、密度(40D以上)も復元率(最低96%)も高く、また厚みが20cm以上あるウレタンマットレスを選んでみてください。

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