マットレスは、体重や目的によっておすすめの厚さが異なります。軽めの体重なら10cm程度でも快適な寝心地を得られやすいですが、重ための方だと床付きが発生して寝心地が悪く感じられがちです。一方で、素材ごとでも最適な厚みが変わります。
この記事では、体重・目的・素材別のおすすめの厚さを徹底的に解説します。ぜひ、あなたにぴったりのマットレス選びの参考にしてください。
マットレスの厚さは何センチが理想?体重・目的別選び方
一般的なマットレスの厚さは10cmから25cm程度で、市販されているマットレスで多いのもこの範囲内です。理想的なマットレスの厚さは、体重や重視する目的によって異なります。
以下では、体重別、目的別でおすすめのマットレスの厚さを紹介します。
トッパーを探しているなら5cm以下
- 手持ちマットレスの寝心地を改善したい
5cm以下のマットレスは、基本的に「トッパー」として使用されることが多いです。トッパーは、既存のマットレスや布団の上に敷いて、寝心地を改善するためのアイテムです。体重が軽い人や、より柔らかい感触を好む人に向いています。ただし、これ単体では十分なサポート力は得られませんので、あくまで補助的な役割と考えるべきです。
体重軽め・子供に最適なマットレスの厚さは8cm〜10cm
- 小さな子供
- 体重が軽めの方
- 床に直接敷いて使う場合
- 収納性を重視する場合
この厚さのマットレスは、特に小さな子供や体重が非常に軽い人に適しています。持ち運びがしやすく、床に直接敷いて使うことも可能です。しかし、サポート力が弱いため、成人が長時間使用すると腰痛や肩こりの原因になることがあります。また、耐久性も他の厚さに比べて低いため、頻繁に買い替えが必要になる場合があります。
体重軽め・ベッドフレームに置く場合は10cm〜15cm
- 小さな子供~体重軽めの方
- ベッドフレームに置いて使う場合
- ゲスト用
10cmから15cmのマットレスは、体重が軽いから中程度の人、ベッドフレームに置いて使う場合におすすめです。厚さが増すことで、適度なサポート力と柔軟性が得られ、寝心地も向上します。この厚さは、特にシングルベッドやゲスト用のベッドに使用されることが多く、収納や移動もしやすいという利点があります。
普通体重から重ため・体圧分散性重視なら15cm〜25cm
- 普通体重~重ための方
- ベッドフレームに置いて使う場合
- 体圧分散性の高さを重視したい
- 長く快適に使いたい
15cmから20cmのマットレスは、体重が中程度から重めの人・ベッドフレームに置いて使う場合に最適です。十分な厚さがあるため、体圧分散効果が高く、腰や肩への負担が軽減されます。この厚さのマットレスは、特に腰痛を抱えている方や寝返りを打つ回数が多い人に向いています。耐久性も高く、長期間にわたって快適に使用できる点が特徴です。
r耐久性は品質によるため、分厚いからといって一概に長持ちするとはいえないので注意が必要です。
ラグジュラリーな寝心地を求めるなら25cm〜30cm
- 普通体重~重ための方
- ベッドフレームに置いて使う場合
- ラグジュアリーな寝心地を求める
- 体圧分散性の高さを重視したい
- 長く快適に使いたい
20cmから30cmのマットレスは、特に体重が重い人や、ラグジュアリーな寝心地を求める人におすすめです。この厚さになると、マットレス自体がかなり重くなるため、移動やお手入れが少し大変ですが、その分しっかりとしたサポートと快適さが得られます。厚さがある分、寝返りを打つ際の体圧の分散も非常に優れています。
とにかく寝心地を重視したい方は、この厚みを選ぶと満足しやすいです。
【種類別】マットレスの適切な厚さとその理由
マットレスには、コイル、ウレタン、三つ折りなどさまざまな種類があります。それぞれのマットレスには、適切な厚さがあり、寝心地やサポート力に大きな影響を与えます。ここでは、代表的なマットレスの種類とその適切な厚さについて解説します。
コイルマットレスは20cm以上
コイルマットレスは、スプリングが内蔵されたタイプで、特に20cm以上の厚さが推奨されます。スプリングがしっかりと身体を支えるため、厚めのものを選ぶことで快適さと耐久性が向上します。また、厚さがある分、スプリングの沈み込みを防ぎ、長時間使用してもへたりにくいのが特徴です。
ウレタンマットレスは10cm~25cm
ウレタンマットレスは、軽量で柔軟な素材を使用しており、10cmから25cmの厚さが一般的です。体重が軽い人には薄めのもの、体重が重い人には厚めのものが適しています。ウレタンは体圧分散性が高いため、適切な厚さを選ぶことで快適な寝心地を実現できます。
三つ折りマットレスは10cmがベスト
三つ折りマットレスは、収納が簡単なことから人気があります。一般的に10cmの厚さが適しており、コンパクトで持ち運びがしやすいのが特徴です。ただし、サポート力は他の種類に比べて低いため、長時間の使用には向かないことが多いです。短期間の使用や、スペースを有効に使いたい場合におすすめです。
厚いマットレス・薄いマットレスそれぞれのデメリット
厚いマットレスのデメリット
- 厚みと比例して重くなる
- 値段が高くなりやすい
- 湿気が溜まりやすい
- 熱がこもりやすい
15cmから25cmの厚いマットレスは、一見快適そうに思えますが、デメリットもあります。
例えば、厚くなればなるほど重量が増えるため、移動時やお手入れ時などに取り扱いにくくなる場合があります。また、分厚い方が通気性が悪くなるため、湿気が溜まりやすかったり、蒸れやすくなるデメリットにも注意が必要です。特に寝汗をかきやすい方には、厚すぎるマットレスは適さないかもしれません。
薄いマットレスのデメリット
- 寝心地が単調になる
- 耐久性が低め
- 床付きする場合がある
- 硬めの寝心地が多い
逆に、薄いマットレスにもデメリットはあります。
厚いマットレスは寝心地が豊かになる一方で、薄いマットレスは寝心地に奥行きがなく、単調になりやすいです。また、耐久性が低め、へたりやすい傾向があります。特に、体重が重めの方や柔らかい寝心地を好む方には、薄いマットレスは不向きと言えます。
マットレスの厚さで変わるのは寝心地・耐久性・お手入れ
マットレスの厚さは、寝心地や耐久性、お手入れのしやすさに大きな影響を与えます。ここでは、それぞれの観点から厚さの違いがもたらす効果を詳しく見ていきます。
厚みが変われば「寝心地」が変わる
マットレスの厚さによって、寝心地は大きく変わります。厚めのマットレスは、複数の層で構成されることが多いため、身体をしっかりサポートしつつ、柔らかい感触をつくりだされる傾向です。
一方で、10cm以下の薄めのマットレスはそのほとんどが1層構造。身体が沈み込みにくく、しっかりめの寝心地が多いため、硬めを好む人に適しています。自分の好みや体型に合った寝心地を実現するために、適切な厚さを選ぶことが重要です。
厚みが変われば「耐久性」が変わる
一般的に、厚いマットレスは耐久性が高く、長期間使用してもへたりにくいです。特に20cm以上の厚さを持つマットレスは、長期的に安定した寝心地をキープしやすい傾向となってます。一方で、薄いマットレスは早くへたりやすいため、頻繁に買い替えが必要になる場合があります。
正確にいうと、厚さだけが耐久性を決めるわけではないため注意が必要。ウレタンマットレスなら密度や復元率、コイルマットレスならコイル品質もあわせてチェックする必要があります。
厚みが変われば「お手入れのしやすさ」が変わる
マットレスの厚さによって、お手入れのしやすさも変わります。薄いマットレスは軽量で移動がしやすく、掃除や裏返しが簡単です。
しかし、厚いマットレスは重量があるため、持ち上げてお手入れするのが大変です。特に20cm以上のマットレスは、20kgを超える場合がほとんど。一度設置すると頻繁に動かすのがむずかしいというデメリットがあります。
まとめ
マットレスの厚さは、折りたたみマットレスなら10cm、コイルマットレスなら20cm以上、ウレタンマットレスなら10cm~25cmが最適です。
一方で、厚さが増すほどサポート力が高まり、体圧分散効果も向上する反面、重量が増えるのでお手入れが大変になってしまいます。
自分の体型だけでなく、ライフスタイルに合わせて最適なマットレスを選び、快適な睡眠環境を整えましょう。
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